私、お母さんだから

という歌が暫く前に炎上した。

子供のためならなんでも我慢するのが母として当たり前、みたいな歌詞だったのが理由だったはず。

大黒摩季さんの「あなただけ見つめてる」と似てるなーと思った。

今までの何もかもを捨てて夫色に染まり、辛口姑とだってお茶しちゃうワタシ☆だったかな。

あの歌が非難を浴びた覚えはないので、時代は変わったのね。

 

それはさておき、私はこの炎上騒ぎで図らずも自己認識を改めることになった。

子供たちのために色々と諦めたものはたくさんある。

仕事を初めとした大人の世界だ。

自分なりに折り合いをつけてはきたけれど、それでも苛立つ時やなんで私ばっかり…と思ってしまうことだってある。

待望の子供たちなのに何で?と自問自答してもやもやしていた、その答えが出た。

 

私、お姉ちゃんのままだった。

 

歳の近い弟妹に対して責任を持て、面倒をみろと、幼い頃から父に言われて育った。

弟妹に合わせてやりたいことを諦め、聞き分けの良い優等生になり、手本を示し時には親がやるべき躾に当たることもしてきた。

親として子にどう接すればいいのか分からなくて、人生の先輩として、1人の人間同士として娘に向き合った。

 

私、お母さんなんだから、お母さんしていいんじゃない?

 

そう思ったら、ぱーーーーっと目の前が開けた。

あぁ、そうだよ。

私お母さんだから、お母さんとして子供に優しくしていいんだよ。

わがまま叶えたっていいし、嫌なら断るのも自由。

失敗したって自己責任、お父さん(子供にとっては母方祖父)に怒られない。

 

身体的に母になり7年近く経って、漸く心も母になれたと思えた出来事。